ユーチューブとか、ネットとかで調べていると「トレーニングプログラム」って言葉を耳したことがある人は多いのではないだろうか?
実際にやってみたりした人もいると思う。
ここでは「トレーニングプログラム」って何?という部分をなるべくわかりやすく掘り下げていこうと思う
結論
「筋トレを頑張ってるのに伸びない」ってとき、
ちゃんと“設計”されてるかどうかで全てが変わる。
トレーニングプログラムってのは、言い換えれば筋力成長のための設計図。
伸びるか停滞するかは、この図面があるかないかで大きく分かれる。
「筋トレしてるのに変わらない」は当たり前だったりする
ジムに通って、
毎回同じ重量・同じ種目・同じ回数で、
とりあえず「疲れたなー」と思ったら終了。
慣れてきたなーと思ったら別種目をやるとか、いきなり重量ジャンプしたり
いわゆる「なんとなく」で進めてる場合って結構あると思う(僕も最初はそうだった)
トレーニングにおいては原則っていうものがある。
上のやりかたは過負荷の原則や特異性の原則に反してる可能性がある。
「慣れた刺激じゃ筋肉はもう成長しないし筋力を高めるなら同じ動きに近い動きをやるべき」って話。
体ってほんとに賢くて、同じ刺激を繰り返すとそれに適応するしその動きに特化した成長をする
つまり、「いつも通りの筋トレ」って、実は“成長止めてるサイン”だったりする。
トレーニングの5原則+1(俺的追加ルール)
ちょっとだけ理屈っぽくなるけど、ここで出てくるのがトレーニングの5大原則。
- 過負荷の原則:前より少しだけキツい刺激じゃないと意味がない(回数を増やすとか)
- 漸進性の原則:いきなりキツくするんじゃなくて、段階的に負荷を上げていく(ベンチプレス60kgでやっていたのをいきなり80kgにするとかではなく⁺2.5kgづつ増やすみたいな)
- 特異性の原則:目標に合わせた刺激じゃないと、意味のない成長をする(ベンチプレス100kg上げたいならベンチプレスを第一優先にする)
- 可逆性の原則:やらなきゃ元に戻る(これは言わずもがな)
- 個別性の原則:人によって最適なやり方は違う
…なんだけど、
正直ここにもうひとつ加えたいものがある。
🧠 疲労管理の原則(個人的にめっちゃ大事だと思ってるやつ)
どれだけ良い刺激を入れても、
それを回復できるだけの余地がなかったら意味がない。
- 強度が高い時は頻度を下げる
- プログラムの中でディロードや軽めの日を入れる(休憩とかアクティブレストともいわれるやつ)
- 「追い込めば伸びる」って思考から抜け出す(すべてではない。ボディビルトレーニングみたいにとにかく追い込むということも必要)
って話。
ピーキングの設計や、ディロードを挟む理由もここにある。
要は「刺激だけじゃなく、回復もセットで考えるべき」ってこと。
(ゲームでもHPが減ったりしたら回復薬を使うのと一緒)
プログラム=刺激の更新スケジュール
じゃあ、どうすれば筋肉も神経も「お、これ新しいぞ」ってなるのか?
それが、トレーニングプログラムの役割。
- 重量を週ごとに増やす(過負荷/漸進性)
- セット数や回数を調整する(可逆性・個別性)
- 目的に合わせた種目やフォームを選ぶ(特異性)
- 調整・ディロード・ピーキングも含める(疲労管理)
「今よりちょっとだけ成長できる設計」をするってこと。
自由トレより伸びる理由は「意図」があるから
好きな種目を、好きなだけやって、
その場の気分で終わる。
これが悪いわけじゃない。楽しいし、続けやすい。
でも、明確に成長させるなら“目的に合わせた意図”が必要。(ベンチプレス100kg上げたみたいに明確な目標があるのならそのための調整が必要)
それが「プログラム組もうぜ」って理由。
プログラムは“習慣”じゃなくて“戦略”
筋トレって「習慣にするといい」ってよく言われるけど、
伸ばすって意味では、習慣より戦略が大事。
たとえば自分は今、ピーキング(MAXに向けた調整)を意識して
トップシングルとボリュームコントロールを合わせてる。
このへんの話も、次からどんどん出していく予定。
今後扱っていく解説の方向性
ちなみに、トレーニングプログラムって言っても中身はいろいろある。
プログラムの種類もだけどその中での用語もたくさんある
だから次回からは、それぞれの要素をもうちょい掘り下げて話していくつもり。
- ピーキング(調整の仕方、MAX前の流れ)
- RPE(主観的強度ってどう使うの?)
- ディロードと疲労管理(休むのも成長)
- プログラムの種類と僕なりの考え方(531、HPS、Smolov Jr. など)
最後に
トレーニングプログラムは、
ガチ勢だけが使うものじゃない。
むしろ、「頑張ってるのに伸びない」「もっと効率よく伸ばしたい」「習慣はついたけど目的がない」って感じてる人ほど、
プログラムという“地図”が必要。
今後、色んな考え方や具体的なやり方を紹介していくから、
それぞれのやり方の中で「自分に合う道」を見つけてもらえたら嬉しい。
そして今日も重力に抗っていく。
アンチ・グラビティ
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